SBS新ドラマ「パンチ」キャスティングが難航“12月の放送に間に合わない可能性も”


写真=SBS


SBS新月火ドラマ「パンチ」(仮題、脚本:パク・ギョンス、演出:イ・ミョンウ)のキャスティングが難航している。

「パンチ」はドラマ「追跡者 THE CHASER」(2012)「黄金の帝国」(2013)など、重厚な作品を執筆してきたパク・ギョンス脚本家の新作だ。放送中の「秘密の扉」の後番組で12月中旬に放送がスタートする予定だ。放送スタートまで約1カ月半を残こしている現在、普通のドラマなら撮影の準備を急いでいるだろうが、撮影はおろか、キャスティングさえ難航している状況だ。


「パンチ」は手術が失敗して死んだと思ったが、昏睡状態から劇的に覚めたパク・ジョンファン検事の話だ。最高検察庁の反腐敗捜査指揮課長である彼は人生最後の5ヶ月を控え、世界に向けて最後の一撃を準備する。助っ人から対立関係に転じた検察総長と彼に微妙な感情が残っている元妻など、様々な人物が登場する。


“信頼して見れる”脚本に興味深いストーリーだが、台本はまだ1話分しか出ていない。そのため、提案を受けた俳優は気軽に決定できない状況だ。主要人物である検察総長役の有力候補はチョ・ゼヒョンで、脇役はある程度決まった状況だが、いざ重要な男性主人公とヒロインのキャスティングはまだ未定だ。数人の俳優に提案したが断られ、一部は出演を撤回した。


このような理由で「パンチ」は、事実上放送できないのではないかという声も出ている。それにもかかわらず、無理な編成を断行したSBSは放送を強行しようとする意志が強い。朝ドラマと毎日ドラマ(月曜~金曜日まで放送するドラマ)を除けば、SBSドラマの視聴率が低迷していることも理由の一つだ。


もちろん、放送界でこのようなことは数え切れないほど多い。台本読み合わせの1、2日前に主人公が決まり、出演を決めた主人公が一晩で変わることもある。ただ、このようなことがいつまで続かなければならないのか、疑問が残る。半分は事前に制作され、出来の良い作品を見せてくれたSBSドラマ「大丈夫、愛だ」と比べればなおさら明らかだ。


放送中のSBS水木ドラマ「僕にはとても愛らしい彼女」はチョク台本(撮影直前で渡される、そのとき撮るシーンの台本)で厳しい撮影を続けている。言葉通り生放送だ。劇の序盤には「幼稚だが、興味深い」という反応だったが、蓋然性のないストーリーとスポーツ中継による編成問題などで残念な展開を見せている。


業界の関係者は「スムーズに進行していない状況で無理な編成を強行することで、また『僕にはとても愛らしい彼女』の状況が繰り返されるのではないか心配される」と話している。





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