防弾少年団、グラビア撮影のビハインドストーリー“Wild?Mild!”



遠回しに言う代わりに、ただ率直に言うだけだった。自分たちを“ありのまま”の姿でアピールする防弾少年団に会った。スタジオは「今日のBGM」として“笑い”のサウンドを流しているかのように、少年たちの笑いがずっと続いた。毎瞬間の感情によって様々な表情を浮かべて見せる彼らは純粋で、率直で、キラキラと輝いた。「あ、これが彼らの魅力なんだ」と感じる頃、防弾少年団のまた違う姿を発見した。メンバーたちがカメラの前に立った時、それぞれ違うカラーの個人のエネルギーが醸し出され、少年ではない、大人の男性の顔が少しずつ明らかになった。「テストショットです」という一言の軽い言葉でもスタジオの空気を一瞬で真剣に変えた彼らは少年であり、大人の男性であり、プロでもあった。


RAP MONSTER ― 楽しさが溢れる理性的なヒップホップモンスター


RAP MONSTERは彼自体が“ヒップホップ”だった。自分の率直さが常に自分を素敵に包装してくれるわけではなくても、彼は絶対に自分を騙さなかった。でも結局、その姿は彼だけの“かっこよさ”になり、長い間記憶に残るようになった。自分が感じているすべての感情をリアルタイムで顔に表していた彼は、躍動的なジェスチャーと様々な表情で話をリアルに表現した。彼は感情を表現することにおいて生まれつきの才能を持っているに違いなかった。また、自分と関連したテーマじゃなくても、メンバーたちの話に力を乗せるようにいつも詳しい説明を添えてくれた。リアクションも忘れなかった。そのおかげで、彼の話し声がラップのように感じられる瞬間が何度も訪れた。そして、撮影の時は理性的で論理的な面貌を確認することができた。どんなコンセプトなのかが明確に理解できなかったのかしばらく首を傾げる彼だったが、コンセプトに合う正確な意味を持ついくつかの単語で例を挙げると、明るく笑って自分が果たすべきの役割に没頭した。RAP MONSTERは理性と感性がシーソーの上でバランスを合わせているように見えた。

ジン ― ハンサム、ハンサム、ハンサム


ヘアメイクが終わったジンがスタジオに入ると、撮影現場にいた皆が口を揃えて「ハンサムだ!」と叫んだ。インタビューの時に見た顔がどうしてこんなにも雰囲気が違うのだろうと思って注意深く見てみたら、彼は衣装によって自分のキャラクターを自由自在に変えられる男だった。ジンはTシャツを着ている時より口数が少し減り、笑いが薄くなり、動きの一つひとつには重さが増し始めていた。団体撮影の時、思ったよりいい構図がなかなか出ず、彼の場所をあちこちに変えても、彼は黙々と体を動かして移動するだけであまり話さなかった。窓際に立って個人撮影を行う時も同じだった。どの方向で撮ってもハンサムに見えるに違いないが、ひょっとしたらと思って「(顔の) 左の方からがいいですか? それとも、右の方からがいいですか?」と聞いてみたが、どこからでも構わないという短い答えだけが返ってきた。窓とラジエーターのせいでポーズを取るのが少し難しく、最も長期間にわたって撮影しなければならなかったが、彼は最後まで集中力を失わなかった。彼はただ顔だけがハンサムな男ではなかった。

SUGA ― “かわいいSUGA”を見せて


SUGAは“シュガ”と読むが、“SUGAR”ではなく、“SUGA”と書く。“R”がないためか、彼は甘いというよりもシックで、余裕が感じられて、あえて分類するとしたら“男の中の男”に近かった。物静かだが、自分の意見はちゃんと言う男で、投げ出すような一言からも密かな力が感じられる人だった。インタビューの途中、皆がわいわいと話して笑っている状況でも、彼はずっと落ち着いた雰囲気で全てのことを見守っていた。こんなSUGAが写真撮影の時に見せてくれた姿は非常に興味深かった。メンバーたちと呼吸を合わせなければならない団体撮影で、彼は明るくて活気に満ちたエネルギーを醸し出した。たった一度も“無気力なSUGA”を見せなかった。だが逆に、個人撮影の時の彼は見せたい顔があるかのように、ずっと無表情だった。眉をしかめたら素敵な写真がなかなか出ないと話したら「分かりました」と表情を和らげたものの、大きな変化はなかった。このままではダメだと思って、「“かわいいSUGA”を取り出してください!」と話すと、彼はこの言葉にニッコリと笑った。そして、口元を吊り上げて笑い始めた。

J-HOPE ― 褒め言葉はJ-HOPEを踊らせます


J-HOPEに向き合った時、強い気運が感じられた。まるで草原を思いっきり疾走するチーターのように、躍動感あふれる生命力が溢れ出した。これはかなり長い間体を使ってきた、踊ったり運動しながら自分の限界に挑戦する人だけに感じられる強烈なエネルギーだった。そのため、彼は自分のことを説明する時も言葉より体で、行動で表現するのにより慣れているように見えた。インタビューの時も、撮影の時もそんな印象はずっと続いた。団体撮影の時、色んなことを要求してもJ-HOPEはすぐに分かったというように首をうなずけて姿勢を取り直し、表情を再び見せた。要求について一言も付け加えなかった。ただ静かに、自分の場所でやり遂げなければならないことを行動ですぐに見せてくれた。個人撮影の時、カメラマンが「笑う時、素敵ですね」と一声かけると、「褒め言葉はJ-HOPEを踊らせます!」と大きく笑ってダンスを踊り始めた。周りにいたスタッフがそんなに嬉しいのかとからかうように話しても、彼は気にしないという表情で自分の喜びを全身で表現した。

V ― 君は君、私は私、VはV


もし「Vはどんな人ですか?」と聞かれたら、たぶんとてもたくさんの言葉が口から出そうだ。優しくて、大人しくて、賢くて、几帳面で、独特で、不思議で……。普通、ある人物を頭の中に思い浮かべる時は、一貫したイメージが並ぶはずなのに、Vは例外だ。Vを説明できる一つの絵はない。Vは、ただVだ。インタビューの時、彼はたくさんしゃべる方ではなかった。自分の順番が来たと判断される時、必ず言わなければならないことだけを言うような印象を受けた。ただ、自分と関わった話に限って子供のように率直に答えるだけだった。そして、衣装を一番先に着替えてスタジオで一人で約30分待機していた彼が、意外にもどんなコンセプトで写真を撮るのかと先に話しかけてきた。説明を聞いていたVの目を見ていても彼が理解しているかどうか分からなかったが、表情だけはすごく真剣だった。撮影が行われている途中、突然Vが近寄ってきて写真が上手く撮れたのかと聞いてきた。Vは写真をチェックした唯一のメンバーだった。団体撮影の時も、個人撮影の時も、彼は欠かさずモニターをした。それがVだった。

ジョングク ― よくやっている、うちの末っ子


どうしてジョングクに“黄金の末っ子”というあだ名がつけられたのか、この撮影を通じて確実に知ることができた。ジョングクは本当に何でもうまくやり遂げた。団体撮影の時、RAP MONSTERの足の上に顔を乗せたまま横になければならなかった彼の姿勢は不便だっただろう。「どうすればいいか分からないです」と自分の足をあちこちに移して困惑していた彼は、撮影中ずっと困った気配を隠せなかった。でも、それはただ彼の声にだけこもった感情だった。実際にカメラに映った彼の姿は平穏に見えた。個人撮影でも彼はカメラマンとスタッフに「ハハハ、僕今ちゃんとやっているんですか? これ、どうしたらいいですか?」と特有の釜山(プサン) の方言でずっと質問を続けた。撮影現場にいた皆が今うまくやっているから心配しなくても大丈夫と言っても、ジョングクはずっとぎこちないように見えた。でも、やっぱりカメラの中の彼はカリスマ性に溢れていた。学生時代、これどう解けばいいのか分からないと言ったのに、数分後難しい数学問題をすらすらと解いていく全校1位の友達を思い出す撮影だった。

ジミン ― こんにちは、幼いブラッド・ピット


最後の撮影の主人公はジミンだった。団体撮影の時は茶目っ気を見せた彼だったが、一人でいる時は清純かつセクシーな、少年と男性の境界に立っているような雰囲気を持っていた。撮影が始まってからまだあまり経っていない時、カメラマンがジミンを見ながら「あの、おいくつですか?」と聞いた。ジミンをはじめ、周にいたスタッフたちは何か間違ったのかと思ってすぐに「20歳です」と答えたが、カメラマンから「これは20歳の感じではないと思う。なんだろう」という意外な言葉が返ってきた。そして、動き一つ、眼差し一つも逃さないというように、ものすごく早いスピードでシャッターを押し、彼の全てをカメラで捉えた。誰かに似ているという言葉もずっと呟き続いていた。撮影の真っ最中、やっと彼に似た人が思い浮かんだと話し、少し盛り上がった声で「ブラッド・ピット。そう、ブラッド・ピットの幼い頃の感じがします」とカメラマンが話した。これにみんなは一度も聞いたことがないというように不思議な表情を浮かべたが、カメラマンは映画「リバー・ランズ・スルー・イット」の以前のブラッド・ピットの雰囲気と本当に似ていると、ずっと褒め言葉を惜しまなかった。そのおかげで、その日ジミンは撮影が終わるまでずっと“幼いブラッド・ピット”と呼ばれた。

元記事配信日時 : 2014年10月02日15時39分 記者 : イ・ジョンファ、写真 : ク・ヘジョン、翻訳 : ナ・ウンジョン




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