メジャーデビューに向けて、ツヨクカワイク輝き始めたasfi

仕事柄、インディーズからメジャーまで多くのアイドルのライブを関係者席で拝見することが多い。その中で、近年ブレイクしたアイドルのライブに共通していたことがある。関係者席の満員具合と熱気だ。

最近だと2013年5月に見たZepp DiverCity TOKYOのBABYMETALがそうだった。もちろん規模感は全く違うのだが、今日のasfiの12回目のワンマンライブの関係者席の満員具合と熱気は凄く、Ranzuki専属モデルの岩本小弥加はじめモデルや女性タレントの姿も見られた。


会場のBASEMENT MONSTAR(ベースメントモンスター) 王子はステージが高くないので、最前から満員のファンに埋め尽くされ、後方の関係者席からはほとんどステージを観ることができない。


本編のasfiのライブに先立ち、asfi(仮)が、人気アイドル曲5曲のカバーメドレーを披露した。


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この時点で、私もそうだったので、関係者は、「全然見えないじゃないか!?」と思ったはずである。また、前回のワンマンで250人の動員目標が達成できず、バンジージャンプに挑戦したasfiだが、今回は300人の動員目標を掲げており、asfiの黄色いTシャツも多かったのだが、明らかに初見と思われる観客も多かった。


今回のライブはTwitterでのファンからのリクエストにより、セットリストが組まれるという趣向となっており、1曲目の20位『どきキュン』から本編は始まった。


タオル曲の『MUCHA-KUCHA』で、ファンは左右に移動を始め、『ラ・ティンパ』ではクラップが沸き起こり、メンバーとスタイリストが話し合いながら作ったという新衣装曲の『Cafe de miren』では、椎名香奈江と美木優希奈がツインボーカルを披露した。


『やらかいはぁと』で、ファン中心にサークルができ、会場が一気に盛り上がると、私はもう見えないことが気にならないほど楽しくなってきたが、驚いたのは、関係者席に座っていた多くの女性がソファーや椅子の上に立って、ステージのメンバーを見ようと必死に背伸びしていたことだ。


デビュー曲の『Without you』の後、「パネっ!パネっ!」で、私の周りでも神曲という人が多い現在iTunes他で全世界配信中の『美人 on the planet』で会場は一つになっていった。


この後、衣装チェンジで、ステージに、正規メンバーになったばかりの美木と練習生の橋本紗樹が残され、MCタイムとなった。ここでは、これまでのライブで、パフォーマンス含めてあまり目立つことのなかった橋本が会場を巻き込んで、積極的なMCを披露。新衣装の話や美木に『Cafe de miren』のハモリ披露を促した。


衣装チェンジ後は『夢のトビラ』から始まり、「いーとーまきまき」の

『ジョーキゲンパラダイス』では、多くのファンが飛び、市川咲は、ソロ曲『キライになれたら』を披露した。


終盤、現メンバーのうち3人しか踊ったことがなく、asfi史上でも3回しかライブでやっていないという封印曲『スターライトサンシャインウルトラギャラクシー』(SSUG)が、リクエストランキング2位となり、古参のファンのみが盛り上がり、ラストは赤いサイリウムが振られる中、『逢えNight ~alone~』で本編は終了した。


その後、大きなアンコールの中、再登場したメンバーが最初に披露したのは、本日初披露の新曲『ツヨクカワイク』。メンバーの葵なつみ・牛山穂乃香が

asfiとともに参加しているグループALLOVERのプロデューサー丸下史洋氏がサウンドプロデュース・作詞を手掛けた。


ここで、asfiファンにはお馴染みの『美人 on the planet』『ラ・ティンパ』『HAPPY DRIVER』やasfi曲の歌詞の多くを手掛けるドンボルカン山口氏が登場し、本日の動員結果を発表。


会場の満員具合、11月7日時点でのチケット販売枚数272枚の告知からメンバー、来場者誰もが目標達成を感じていた中、目標300人に対して、238人との発表。。。


前回のワンマンライブで、メジャーデビューを目指すことを発表したasfi。メジャーレコード会社に興味を持ってもらうには、最低でも500人の動員が必要と言われており、今回の300人動員は最初の関門だったため、メンバーはがっくりと肩を落とした。


そんな中、今度こそメジャーデビューへの足掛かりを作れるよう前回・今回のリベンジとして目標が上積みされ、3月15日土曜、下北沢GARDENにて動員目標400人の13回目のワンマンライブ開催が伝えられた。


その動員を後押しするため、asfi佐藤秀幸プロデューサーからのメンバーへのプレゼント「2015年新春以降 地デジ対応の週一回レギュラー番組放送決定」が伝えられ、ファンからも賞賛の声がおきた。


メンバーの素の落胆ぶりと悔し涙で、会場がしんみりしてしまったが、それを吹き飛ばすように、『二度目まして!三度目まして!!』、ファンだけでなく、初見の観客も一緒に左右に移動して盛り上がった

『HAPPY DRIVER』を歌いあげた。


最後に、ファンが皆、座って見守り、関係者が初めてメンバーを見ることができた中、エースの七瀬いづみ・サブリーダーの橘琴以・リーダーの椎名の三人がメンバーを代表して、挨拶をした。


「メジャーへの夢」「動員目標を達成できない情けなさ」「だけど今日来てくれた皆さんへの感謝」「今日のワンマン前に泣きながらメンバー同士話し合い、ぶつかり合ったこと」が切々と語られ、涙と真剣な言葉、ツートップの七瀬と市川が手をつないでいたことが象徴的だった8人のメンバーの結束と固い決意に誰もが心を打たれた。


結成三年半、良くも悪くも緩くて甘かったasfiが、メジャーデビューに向けて、ツヨクカワイク輝き始めたと感じた。3月15日の下北沢GARDENで、より真剣で貪欲な姿を見せてくれることを期待したい。


asfiは、2015年1月『激情モナムール』(前述の丸下氏サウンドプロデュース)CD発売予定で、この曲が11月12日水曜 asfi定期公演@SHIBUYA DESEO 橘琴以デビュー1周年で初披露される。

PHOTO:本間裕介/TEXT:松本拓也



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