machine結成15周年をHAKUEI、Kiyoshiが語る

PENICILLINのHAKUEIとhide with Spread Beaver/MADBEAVERSのKiyoshiによるインダストリアル/サイバーロック・ユニットmachine。

99年4月にアルバム『captain sonic tune』を発売し、活動をスタート。以降、突然姿を現しては、一定期間の活動を終えると同時に休止という形を何度も繰り返しながら、machineは神出鬼没な活動を続けてきた。


そのmachineも、今年で結成15周年を迎えた。Anniversary Yearを記念し、11月3日、新宿BLAZEを舞台に「machine 15th Anniversary LIVE」を開催。この日は、サポートベースとドラムにAnli Pollicinoのメンバーを迎えて実施。現在、新曲『DIS』の着うた配信もドワンゴェイピーで行っている。久しぶりに起動したmachineについて、HAKUEIとKiyoshiに話を伺った。


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―結成15周年という記念の年、久しぶりにmachineが起動しました。


HAKUEI

今年は、machineがデビューして15周年。周りから「やんなさいよ」と背中を押され、「はい」みたいな感じで重い腰を上げさせていただきました。


Kiyoshi

machineは、起動する目的や、お互いのタイミングが上手く合ったときに活動を続けてきたように、あえて予定調和を持った動きを行うことのない存在です。元々が突発的に誕生したように、その都度の瞬発力で勝負してゆくところへ面白みを感じ続けてきたユニットなんでね。しかも、いくらブランクが空こうと、制作に入ったとたん何時もの感じになるように、いくら停止時期が長かろうと、そこへタイムラグを感じることはまったくない。そこがmachineの面白さなんですよ。


―着うた配信中の新曲『DIS』でも、"machineらしさと新しさ"両面を提示してくれました。


Kiyoshi

今回は、ノリ一発のナンバー。意外と音は歪んでる感じだけどね。


HAKUEI

歪んでますね。ただし、Kiyoshiさんらしいリフやグルーヴがしっかりあったうえで、そこへヴォーカルが上手く絡みあってもいる。楽曲自体は、machineにしては割とストレートな楽曲になったなとは思います。ただしmachineは、新しいや古いという概念で語る存在ではない、「この2人がやるからこうなる」という感覚で表現しているユニット。15年前に出したアルバム『captain sonic tune』に収録した曲たちなど、今聞いてもムチャクチャ刺激的で格好よく聞けるからね。


―久しぶりにmachineがライブ稼働することで、喜んでたファンたちも多かったんじゃないですか?


HAKUEI

machineのファンたちはみんな、machineの活動スタイルを理解してくれているから、「早く活動をして」とは言わないんです。でも、活動を再開するとすごく喜んでくれて、再び活動を止めても、再開の時期をズッと待ち続けてもくれるんですね。今年に関しては、machine15周年ということから活動を望む声もあったんで、ようやくその期待に応えられる時期が来たなという感じです。とくに今年は節目の時期だけに、限られた活動とはいえ、その中で出来ることは全力でやるつもりなんで。


―11月3日(月・祝)の新宿BLAZEでは「machine 15th Anniversary LIVE」では、お馴染みManipulator.のCOLAさんに加え、若手ビジュアル系バンドAnli Pollicinoの将寿(B)と清淳(Dr)がサポート・メンバーとして参加しました。


HAKUEI

2人の若手陣がまた、machineのサポート活動で誘いをかけると、「やったー」「やりたいっす」と、すっごく喜んでくれるんですよ。


Kiyoshi

この2人が、machineの音源を聞いて「格好いい」と騒いでくれてる姿を見てると、こっちも嬉しくなるからね。現在のメンバーでは、ライチ☆光クラブとmachineがスプリット・スタイルでアルバム制作を行ったときに、リリースに絡め、数回ライブをやった経験はあるんだけど。ワンマン・ライブを行うのは今回が初めて。2人とも、経験を重ねるごとmachineの楽曲の理解度が深くなっているんで、そこは自分らも楽しみにしていることなんです。


―今回は、15周年という大きな意味があったからこそmachineは起動しましたが。それぞれにいろんな活動を行っているように、何時またmachineが再起動するのかは未知数なこと。けっして、5年後の20周年の復活にはならないですよね。


HAKUEI

machineとして動く理由やきっかけが生まれれば、お互いmachineとして活動することはやぶさかではないんですけど。それがないと、ただ、2人で集まって呑んでは満足してしまうんで(笑)。


Kiyoshi

そうなんだよね(笑)。かと言って、変にルーティンワーク的な動きをmachineに関してはしたくないというか。machineとして活動すること自体が、お互いにとって嬉しいハプニングみたいなもの。何かのきっかけをもとに、「なんか血が騒ぐからやるよ」みたいな。


HAKUEI

そう。machineって、イレギュラーな活動を軸に据えたレギュラーな存在みたいなものなんで。


Kiyoshi

そのスタンスが良いのか悪いのかも、自分らではよくわかんなくて(笑)。だから、先のことは何もわからない。


HAKUEI

ホント、machineの活動は嬉しいハプニングみたいなもの。だからと言って長年活動してないわけではなく、2年前にもライチ☆光クラブとのスプリット・アルバム『Rendez-vous』を出し、そのときにもライブ活動を行ったし。昨年は、hideさんのトリヴュート・アルバム『hide TRIBUTE Ⅱ -Visual SPIRITS-』にも、machineとして『DOUBT』のカバーで参加しているように、互いのスケジュールと良い話があれば、けっこうイレギュラー的に動いてるんですよ。


Kiyoshi

そこは、ホント神出鬼没な活動だからね。むしろ、何時現れるのかわからないところがmachineらしくていいじゃない。


HAKUEI

この世の中、そういうユニットが存在してても面白いと思いませんか?(TEXT:長澤智典)




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