【2015年音楽界の展望 Vol.4】音楽を聞くプラットフォームに変化



2015年が明けた。昨年、韓国の音楽界はセウォル号沈没事件の影響などで、例年に比べて非常に厳しい一年間を過ごした。今年も昨年と同様に、音楽界は順調ではないだろうというのが業界の見方である。この難局を打開していくためにはどんな妙案があるだろうか?2015年、K-POP及び韓流、音楽界、音楽フェス、音楽配信サイトなど音楽業界の全般にわたってどんな動きが予想されるのか、10asiaが業界関係者に直接話しを聞いてみた。


アンケートに応じてくださった方々

キム・ミンギュ(Electric Muse代表)、キム・ビョンチャン(FLUXUS MUSIC代表)、キム・シデ(STARSHIPエンターテインメント代表)、キム・ユンハ(音楽評論家)、キム作家(音楽評論家)、キム・ヒョンス(MAGIC STRAWBERRY SOUND代表)、キム・ホンギ(Daum Kakao部長)、ノ・ヒョンテ(CUBEエンターテインメント副社長)、パク・ジュンフム(大衆音楽SOUND研究所長)、パン・シヒョク(Big Hitエンターテインメント代表)、シン・ヒョングァン(Mnet常務)、アン・ソクジュン(CJ E&M音楽事業部門代表)、イ・セファン(ソニー・ミュージック次長)、イ・ヨンシク(ユニバーサルミュージック理事)、イ・ウンミン(パステルミュージック代表)、チャン・ジュニョン(KT MUSIC本部長)、チョンウク(JYPエンターテインメント代表)、チョ・ジェユン(NAVERコンテンツマネージャー)、チョ・ヘウォン(ワーナー・ミュージック課長)、ハン・ソンホ(FNCエンターテインメント代表)、ハン・イクス(VUエンターテインメント)、ホン・スヒョン(MBC MUSIC局長)


プラットフォームの変化


新年には音楽を消費するプラットフォームの変化も感知される。FLUXUS MUSICのキム・ビョンチャン代表は「昨年は音楽サービス『MILK MUSIC』と『BEAT』のような、海外の『Pandora Radio』と『Spotify』をベンチマーキングした無料ストリーミング、ストリーミングラジオなどのプラットフォームが新しく登場した。現在これに関し、絡み合っている各種の利害関係が解決すれば、2015年は一般的な音源サイト以外に新たなサービスが地位を固める1年になることができるだろう」と予想した。

KTミュージックのプラットフォーム事業部のチャン・ジュンヨン本部長は「昨年、音源サイトの売上は全体的に上昇したが、これは音源使用料が再調整されたことで現れた変化だ。使用者数が増加する時代はすでに終わった。依然として音源価格が低いため、この困難な市場を拡大するためにダウンロード、ストリーミングの他に、新しいモデルが必要なのは事実だ」と説明した。


製作者、ミュージシャンたちが収益を創出するには依然としてアルバム、音源市場が狭い。CJ E&Mの音楽事業部門のアン・ソクジュン代表は「昨年を見るだけでも、多様な世代とジャンルのミュージシャンたちが大勢登場したが、固定ファンダム(特定ファンの集まり)を持つアイドル以外には、まともな収益を出せない状況だ。多様なコンテンツを生み出すためには、新しいスタイルのビジネスモデルが登場しなければならない。これはプラットフォームの変化から探すことができるだろう」と説明した。


NAVERのチョ・ジェユンコンテンツマネージャーは「現在、複数の音源サイトやポータルサイトでサービスを行っているストリーミングラジオの場合、多様なチャンネルを通じて利用者の好みに合った音楽を消費する形になるだろう。このように、消費パターンの変化を引き出すためのポータルサイトの動きも活発になるものと見られる」と伝えた。





音楽フェスティバル市場は縮小


ミュージシャンたちが観客と触れ合うもう一つの窓口である音楽フェスティバル市場は昨年に続き、今年も縮小する見通しだ。VUエンターテインメントのハン・イクス代表は「昨年、縮小された景気が今でも変わらないため、フェスティバルへの投資が積極的に行われていない。今年の音楽フェスティバル市場は、昨年と同じく難しいだろう」と述べた。

他の公演関係者は「従来の音楽フェスティバルの中には赤字が続き、危険な状況まで陥ったケースもある。今後は危険を冒してまで音楽フェスティバル市場に進入することはないだろう。それだけ音楽フェスティバルを開催する機会が減るものと見られる」と話した。音楽フェスティバルは旅客船セウォル号沈没事件で打撃を受けたため、今年は投資と支援が必要と見られる。ハン・イクス代表は「零細な規模の制作会社たちが企画力だけで音楽フェスティバルを引っ張って行くのは難しい。企業や国の持続的な支援が必要な状況だ」と訴えた。



元記事配信日時 : 2015年01月08日06時53分 記者 : クォン・ソクジョン、翻訳 : チェ・ユンジョン




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