21g ファンが味わった熱狂のロックパーティ

1stアルバム『GENORATION』を手に3月よりスタートした、都内4ヶ所をまわる21gのショートツアー「1st ALBUM発売記念 21g LIVE「Genoration」Chapter 3」。

残すは4月24日(金)渋谷WWWを残すのみ。アルバムに詰め込んだ強烈なエナジーが、最終日にどれだけの臨場感と迫力を持ってせまってくるのか楽しみだ。同ツアーの3本目となる、4月3日(金)に高田馬場CLUB PHASEで行われたライブの模様をここにお届けしたい。4月24日(金)渋谷WWWのワンマンを楽しむうえでの参考になれば幸いだ。




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スクリーンに映し出されたカウントアップしてゆく数字。その数が21を指すと同時に、21gのライブは始まりを告げた。エメラルドグリーンのマスクを翳したGenoが感情剥き出しに歌い出したのは、21gらしさを象徴したサウンドとメッセージを詰め込んだ『21Genoration』だ。身体へズシッと響くAct.のパワフルなドラム、重い唸りを上げ疾走してゆくNATCHINのベース。mi-yaのギターはフリーキーな旋律を撒き散らし暴れ続けていく。


21gの楽曲すべてから伝わってくるのが、「熱と圧」。それぞれの楽曲ごと細かいテクニカルな技を折り込んでるとはいえ、それ以上に、感情揺さぶる体感的な衝動と、爆音の中でさえもしっかり言葉が響いてくるGenoの歌に、まず、気持ちが武者震い立ってゆく。


『天照賛歌』では、mi-yaのザクザクと身体を貫いたギターサウンドを筆頭に、メンバーらの感情を剥きだしたヒリヒリとした音の衝撃に興奮を覚え、誰もが思いきり拳を振り上げ、熱狂へ身を踊らせていた。


『JIDANDA』では、Genoの床を踏みならす仕種や、ズンズンと身体へ重く響くAct.のドラムビートを真似、会場中の人たちも床を踏み鳴らし地団駄した音を場内中に鳴らせば。『ねこのうた♪』では、大勢の観客たちが猫耳を付け、猫の手袋をし、手をクルクルまわした猫ポーズをしながら楽しんでいた。何時しかGenoも猫の手袋を付け、同じよう可愛いポーズを決め歌っていた姿に、嬉しいギャップも実感。


「僕が合図をしたら♪ツッツチー♪を歌ってくださいね」。Genoの振りを合図に、会場中の人たちが♪ツッツチーツッツチー♪と口づさみだした。美しくも、どっしりとした演奏が場内に染み渡ってゆく。バラードナンバーの『つき』では、哀切な表情を持って歌いあげるGenoの歌の背景に、観客たちの口づさむ♪ツッツチー♪の声が流れ続けていた。21gのライブに参加した際は、ぜひ、一緒に♪ツッツチー♪と合唱していただきたい。


今にも感情壊れそうな悲々とした歌を通し、観客たちの心を泣き濡らしたバラード『淋しさで咲く華』。続く『たとえ話』でも、哀切なピアノの音色と重厚な演奏が絡みながら、気持ちを熱くゆったりと高ぶらせていった。


「変態の歌行くよー!!」。Genoの言葉を合図に流れ出したのが5拍子の変則ナンバー『チョコレート三丁目』。荒ぶる変速ビートに飛び乗り、誰もがメンバーらと一緒に♪チョコレート三丁目♪と絶叫し続けていた。間奏ではAct.のドラムソロも登場。Act.の猛々しいソロプレイも、楽曲の持つ熱狂に花を添えていた。


終盤では、『エメラルドグリーン』を演奏。なんて魂を解き放ってゆく開放的な楽曲なんだろう。誰もが、空へと駆け上がる開放的な気持ちを抱きながら、心地好い熱狂の空間へ溺れていた。Genoが歌詞を記したボードを掲げ、観客たちをともに歌を掛け合った、ディスコロックナンバーの『We are gonna make it』。最後に叩きつけたのは、強烈な感情の唸りを歌と演奏に乗せ放熱した『MASK』だ。間奏では、♪MASK♪コールも登場。その狂った熱狂は、止まない興奮を心に刻み続けていた。


止まることのないアンコールの声。ふたたび舞台上に現れたメンバーたち。この日は、2日後に誕生日を控えたmi-yaのために、メンバーがサプライズでケーキを用意。会場中の人たちが、彼女のために♪HAPPY BIRTHDAY♪と合唱してゆく場面も。「私は恰好いいギタリストを、恰好いい女性を目指しているので、ズッと応援して欲しいです」と答えてくれたのは、mi-ya。そんな嬉しいサプライズに続き、最後にぶち噛ましたのが、開放的なロックンロールナンバー『Mr.アドレナリン』。♪気持ちいいことしませんか♪の歌詞通り、誰もが手にしたタオルを思いきり振りまわし、メンバーらの掛け声に重ねるよう一緒に絶叫の声を上げ、熱狂のロックパーティを存分に味わい尽くしていた。


この熱狂と興奮は、4月24日(金)の渋谷WWWへと続いていく。その日は、さらに曲数を増やし、今の21gのすべてを見せてくれるはずだ。ぜひ、その興奮を味わいに会場へ足を運んでほしい。(PHOTO:井野友樹/TEXT:長澤智典)




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