21g アンコールで見せた新たな可能性

4/24(金) 1st ALBUM発売記念 21g LIVE「Genoration」Chapter 3と題したショートツアーのファイナル公演が渋谷WWWにて行われた。

今ツアーは21g 1stアルバム『GENORATION』発売を記念して、都内4か所で開催。集大成となるこの日、会場には老若男女問わず多数のファンが駆け付けた。

登場とともにトレードマークである緑のマスクを勢いよく剥ぎ取ったGeno(Vo)が告げたのは、正統派ロックナンバー『Mr.アドレナリン』。乗っけからのアグレッシブな楽曲に、オーディエンスは喜びを爆発させるように声を上げ、タオルをくるくると宙に舞い踊らせた。

mi-ya(Gt)の切りつけるようなギターサウンドが始まりを切り開いた『天照賛歌』では、発狂したように頭を振り乱すGenoを筆頭に、各々が奏でるサウンドで剥き出しの感情を訴えかけていくメンバー。その熱量に食らいつくように天高く拳を打ち付け答えるオーディエンスの勢いも負けていない。

20150503-_n011542.jpg【クリックで大きな画像】

「ライブっていうのはね!1分1秒も無駄にしないからね俺ら。今日は瞬き禁止だから!最後はみんな目が乾いて泣いている、みんなで号泣して帰ろうぜ!いつもより大きい会場ですが、初心に帰って、俺たちが上を目指すための第一歩にしたいと思います!」(Geno)

会場内に猫の鳴き声が響き渡る。『ねこのうた』という愛らしいタイトルとは裏腹に、Genoのシャウトから切り出される激しいメロディーに思わず面食らう。しかし、Genoの手は肉球の可愛いらしい手袋で飾られ、時に手招きするように手繰り寄せてくる。そのギャップにくらくらと眩暈を起こしそうになったところで、”ツッ・ツッ・チー”という口づさみを合図に紡ぎだされた『つき』へと流れ込む。重く沈むメロディーが夜の世界を作り出し、Genoの伸びのよい歌声が、その夜を静かに広げていくようにすーっと聴く者の心へと溶け込んでいく。

MCを挟むとNATCHIN(Ba)がずっしりとした重低音でビリビリと心臓に刻み付けるようなベースソロを響かせ、mi-ya がエッジの効いたカッティングやタッピングで冷静な表情の奥底にある激情をギターソロと共に爆発させる。

『チョコレート三丁目』では、Act.(Dr)がにこやかな表情を浮かべながらもパワフルなドラムソロを打ち出した。こうしたメンバー1人1人にスポットライトを当てる演出にファンは歓喜の悲鳴を上げ、そのサウンドが導き出すままに体を揺らしていた。

フロント3人の”エメラルドグリーン”というユニゾンから突入するはずの『エメラルドグリーン』では、主旋であるはずのGenoが率先して音を外すお茶目な姿も見られた。本編ラスト『21Genoration』で雄々しい叫びと共に拳を上げ、熱狂のまま幕を閉じる。

アンコールは、新曲『魂の歌』からスタート。心の奥底に眠るエナジーを解放させるように、会場が一体となって雄叫びを上げた。ラストは最新アルバム『GENORATION』に収録されている哀愁漂うバラード『初恋』。甘く掠れ切なさを帯びる歌声で、もがくように歌う姿に深々と心を打たれる。激しくヒートアップした熱を、ここで確かな現実として刻み込めるように静かに胸の奥に響かせた。ここでバラードを組み込んでくることに、新たな21gの可能性を提示されたように思う。

21gはTOKYO MX「LIFE IS V」内の「THE ROOT」5月マンスリーゲストとしての出演が決定している。さらに、合わせて同番組TOKYO MX『LIFE is V』の公開録画ライブ「ROOT THE MONSTER LIVE」への出演が決定するという嬉しい知らせ。

2015年7月10日(金)新宿BLAZEにて開催。ライブに向けて、21gがどんなトークを繰り広げるのか番組を要チェック!また、5月3日(日)からGargoyle『狂い咲ジャパロック』ツアーが開催される。関西地方を中心としたツアーなので、GWの帰郷や休みに合わせて参加してみてはどうだろうか。圧倒的な熱量とエナジーで5月病を吹き飛ばしてくれること間違いなしだ。(TEXT/河内香奈子)


21g アンコールで見せた新たな可能性

0 Response to "21g アンコールで見せた新たな可能性"

コメントを投稿

Friends list